教授からのご挨拶

若き学生と研修医諸君へ

弘前大学大学院医学研究科
附属脳神経血管病態研究施設 脳神経内科学講座
附属病院 神経内科 教授 東海林 幹夫

東海林 幹夫 教授神経内科学(Neurology)は欧米では長い歴史をもつ臨床部門ですが日本では比較的新しく、脳血管障害や認知症、頭痛症などのcommon diseaseからパーキンソン病や脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患、多発性硬化症や重症筋無力症などの免疫性神経疾患、筋ジストロフィーなどの筋疾患、髄膜脳炎などの神経感染症などの診療を行います。救急疾患の25%は脳神経疾患で、寝たきりの40%は脳血管障害や認知症に原因します。また、内科疾患の約60%に神経症状が出現するため、救急から慢性期、リハビリテーション、遺伝疾患カウンセリング、疾病予防まで神経内科の守備範囲は極めて広く、各科のコンサルタントとしても極めて重要で高い専門性とステイタスが要求されます。わが国が急激な少子高齢化社会を迎えている中で、神経内科医は極めて重要と考えられており、本邦の医療制度改革のなかでも数々の支援がなされています。また,21世紀初頭の著しい発展を示しているNeuroscieneceの先端を担ってきた専門分野で有り、いままで原因不明であった多くの疾患の原因解明と治療法開発の分野でgeneticsやmolecular biologyを用いて新たな発見を主導してきました。

弘前大学神経内科は、発足してから今年で7年目を迎える若い科です。東北地域における高度診療拠点として神経変性疾患、脳血管障害、認知症、神経免疫疾患、神経感染症などの診療を行っており、地域における神経内科疾患診療の発展に努めてきました。学生、研修医の教育システムを本格的なシステム導入し、神経内科学に興味を持つ学生・医師の要望に応えています。研究面ではアルツハイマー病を初めとする神経変性疾患の病態解明、根本的な治療法やバイオマーカーの開発など世界的な貢献を行っています。ぜひ、この様な弘前大学神経内科に皆様のご参加とご支援をおねがいします。当教室のモットーは真摯、マナー、世界一で、世界に通用する一流の臨床医,研究者,リーダーの育成を目指しています.患者さんの診療をまず大事に,自由で家族的な雰囲気の教室、先進的な臨床・研究、将来を見据えた徹底したキャリア教育、世界および全国の人との積極的な交流を行っています。

医師としてよく学び・働き、患者さんと社会に貢献し、家族と自分の人生を豊かする。鶏口となるも牛後となる無かれ。患者と先輩に医学を学び,語学を学び留学を経て,弘前から世界的な成果をあげる。この様な活躍ができたなら医師として最高の人生です。医師でなくとも人として、多くの友人や尊敬できる人物に巡り合うことは無上の幸運と思います。私はこの30年間のキャリアの中でたくさんの恩師に巡り会うことができたことを最も幸せに感じています。あなたはいかがですか?この様な出会いを支援することが当教室の役割と考えています。