大学院生

メッセージ

大学院生募集

弘前大学医学部脳神経内科では認知症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症など神経変性疾患を対象にしてその診断、治療法の開発を行っています。大学院の博士課程では、医学部および医学科以外の学部学科を卒業した学生を対象とし脳神経機能の統合的解析、脳神経系疾患の病態解明、診療並びに治療法の開発につながる研究を行っています。

研究テーマに関しては、本人の希望を尊重しながら、教授と充分に討議を重ねた上で決定されます。

研修を終えた方は、日本各地の有名病院への就職や臨床・研究での留学の道が開けています。国内では循環器病センターなどの有名病院に技術習得に行くことも可能ですし、長寿医療研究施設、理化学研究所などの有名研究施設への紹介も可能です。海外では、共同研究を行っているToronto大学、New York大学やMayo Clinicへの留学が可能です。あなたの可能性を広げてみませんか?すでに関連病院あるいは他施設にて勤務されている方、神経科学領域に興味を持たれている社会人の方を含め、大学院の門戸が広く開かれていますので、随時下記までお問い合わせください。

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募集要項・プログラム

私たちの研究テーマ

以上に述べた研究成果を下に、現在、以下の研究プロジェクトを遂行しています。今後、現実的な臨床応用が可能なトランスレーショナル研究として国際的にも極めて大きな貢献が可能と考えています。

研究テーマ1:病態修飾薬の開発

抗Aß oligomer抗体と組み替え大豆Aßワクチンをもちいた病態修飾薬の開発の臨床応用。我々の開発した病態修飾薬の臨床治験に向けた取り組みを行います。

研究テーマ2:モデル動物コンソーシアムの確立

多くのAß amyloidおよびtauopathyモデルマウスのうち、世界的に使用されているモデル動物の病態変化と水迷路試験などによる行動障害の評価の国際標準化のための共同体研究を行い、病態修飾薬開発を確実に迅速に推進するシステムを確立します。

研究テーマ3:血液バイオマーカーと新たなCSFバイオマーカーの開発

我々が15年前から開発してきたCSF Aßやtau測定がADNI研究によって、AD発症の最も有用なバイオマーカーであることが再確認されたので、plasma Aß42、Aß oligomer、tau oligomerなどのより侵襲性の少ないマーカーを開発します。ヒト、モデル動物の脳、CSF、plasmaで質量分析解析、DNA microarray、mRNA解析を行い、病態カスケード関連分子のすべての変動を明らかにして、病態を反映するとバイオマーカー分子群の変動を明らかにして、蛋白レベル、ELISAレベルでの検証を行います。

研究テーマ4:Tauopathyによる伝播と神経細胞死の解明

Tauopathyモデルマウスでは変異tauの過剰発現のみでは神経細胞死と神経原線維変化は一様には出現しません。Aß蓄積によるtauopathy促進効果も強力なものではありません。また、tau oligomerの伝播やAß amyloidosisを介さないtauopathy/神経細胞死のカスケードも存在すると思われますが、未だに解明されておりません。我々はモデル動物の経時的オミックス解析を行い、それぞれのカスケードステップにおける関連分子を解明し、上記の問題点を解明いたします。また、tauopathyに対する根本的な治療法の開発を行います。

研究テーマ5:海馬神経細胞の再生機転の解明

我々が開発したtauopathyモデルマウス(TgtauP301L)では海馬の神経細胞死と神経再生に関与する分子の低下が明らかとなっています(Wakasaya Y, 2012)。これらの神経再生と関連する分子の投与やiPS細胞などによる幹細胞海馬移植によって海馬の神経細胞の再生が可能か検討を加えます。

研究テーマ6:非AD型認知症の病態解明とバイオマーカーの開発

レビー小体型認知症(DLB)、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、前頭側頭型認知症(bvFTD)、進行性失語症、嗜銀顆粒病(AGD)などの非AD型認知症の病態解明とバイオマーカーの開発(α-synuclein、TDP-43など)。臨床診断•鑑別の臨床的研究を行います。

研究テーマ7:国際共同体研究

J-ADNI、J-ADNI2、DIAN-Japan 研究への参加によるADの自然経過、バイオマーカーの検証および治療介入による病態修飾薬の検証と予防法の確立を行います。

研究テーマ8:国際共同臨床治験への参加

抗Aß抗体による国際的治療介入の参加,第1~3相試験への参加による根本的治療法の臨床応用。国立長寿医療センター治験ネットワークへ参加します。

研究テーマ9:認知機能障害の神経心理学

認知症において最も重要な症状である病態失認と遂行機能障害、無為•無関心などの症状解析、責任病巣の解明と対処の方法を開発いたします。

研究テーマ10:認知機能リハビリテーション、認知症ネットワーク

外来リハビリテーションの方法の確立とエビデンスの創出。家族会、行政とともに認知症になっても安心して暮らせる地域の支援システムの解明を行います。

詳細につきましては、当教室にお問い合わせください。

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